Process to cover it.
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2019.12.10 Tuesday
画像にてカバーアップの行程をば。
10年近く前だったかな?他所様で彫られたもので、この星を花でカバーアップしたいとの事。
極力サイズも大きくせず、ギリギリを狙う為、直接描いてバランスや構成を考えます。この直接描いたラフ描きを元に下絵を作ります。
清書したものを肌に転写しますです。
サイズ感はかなりギリギリ攻めてますね。
これが一回目の施術。
元々の星の濃さや肌に入ってるインクの量、腫れ感など見極めて、彫る部分を必要最小限に抑えます。
後は基本的に、意地と根性で色をしっかり残す様彫ります。
これはひとつ上の画像の治った時の状態。
だいぶ元絵が分からなくなってきましたね。
しかしながら葉の部分は少し星のシルエットを感じるので、もう一回上からいきます。
いよいよラストセッション。
花弁は葉と違い、質感を敢えて出すようにして、元の星のラインをある意味利用しつつ、馴染ませるように彫りましてん。
これが最後に彫ってからひと月経った状態。
まだここから少し浮いてくる可能性もありますので、最悪一年程様子を見て、必要ならもう一度上から軽く色を押し込んで終了といったところでしょうか。
その方の肌質、部位。元のタトゥーの状況。かなり総合的に考えて判断しないとカバーアップは難しいです。
基本的に画像判断なんかも厳しいので、直接見させて頂いて、要相談って感じで進めていきます。
行程も時間も料金も、さらの肌に彫るよりかかります。
しかも元々のモノにも時間とお金はかかっているはずです。
大事なのはカバーしたりする必要がないように、一つ一つをしっかり考えて彫っていきましょう。というお話でした。
サンクチュアリも面白いですね〜最高です。
Work by Satoshi