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Hidden

Blog 2018.05.17 Thursday


日本の刺青では薄ぼかしを使って風や水を表現して、その奥に絵が透けて見えるように彫る技法があります。
透かし彫りなんて彫刻のそれとはまた違いますが、そう言った呼び方をする人もいます。

しかし基本的にはそういった技法は部分的に使う事でポイントになったり絵のメリハリを手伝う事になったりするのですが、今回は敢えて全て薄ぼかしをかけて、メインモチーフの全てを風の奥にあるイメージで構成しました。

hidingsnaketattoo.png

ここから蛇本体をしっかりと彫り込んでいって、最後はイカズチに色をぼかして仕上がる予定です。
勿論右腕も近い雰囲気で仕上げます。

久しぶりに袖の長いお客さんです。
数ヶ所既存のタトゥーがありましたので、カバーアップもあってこの袖の長さになりました。

両腕揃った時のインパクトは強そうです。
まずは額終わり、お疲れ様でした!

Work by Satoshi

Kapala

Blog 2018.05.11 Friday

一時期は世界的にもかなりの人がこの意匠を求め、もはや流行にもなっていたように思います。
誰かが描いた物からのインスピレーションで、チベタンスカルの鼻は、鼻の穴の周りを装飾するようなスタイルがタトゥーデザインとしては一般的になってもいたように思います。

今回はしっかりと現物資料からあまりずれないよう、下絵を起こしてみました。


kapalatattoo.jpg

本来このカパーラの持つ意味というか存在意義を感じるような。
そんな恐怖にも近い感覚で崇められる雰囲気になったかなと。

自分としては久しぶりに所謂ジャパニーズニュースクールなタッチでやっとります。
周りには蓮でございます。

次回も頑張りましょう!

Work by Satoshi

太鼓の五分

Blog 2018.05.06 Sunday



背中のデザインも含めですが、神道をベースに置いて構成している稀なパターンの方と思います。
狐もこういった形よりも九尾の方が彫られているような気もしますし。。

化粧に当たる花は、左近の桜に右近の橘。左右の腕で花を変える事も珍しいですね。
こういった事例で無い限り基本左右で揃えます。


kitsunefoxtattoo.jpg


ようやく次回から主題の色のボカシに入ります。
スジからこの額終わりまでが基本長いので、ここまでしっかり長い間を空けずに来て頂けると仕上がりもしっかりとしたものになるかと思います。

五分でも半袖からは出てしまうので、基本的には夏でも隠すのであれば長袖着用になります。
それならばという事ではないのですが、基本的には七分袖を推してます。。
肘という関節を彫る事で五分よりも生きた肉体に彫ってる感もでますし、動きがある部位を埋めるのは痛そうでもありグッと日本的な半纏や着物の袖の長さに近づきます。
九分までいくと見切りとなる手首部分が細く境界線のインパクトが弱く感じますし、下半身を彫り進めるに当たってはしっかりと膝下までは最低必要にもなります。
どんぶりよりも胸割りの方が見切りの手間がかかる分豪華にも見えますし、彫り物は埋めりゃいいってもんでもないですからね。

勿論好みもありますから、あくまでも彫る範囲に関しては基本お客さんの要望に沿って進めます。

しっかりと両腕仕上がるお客さんが増えて嬉しい限りです!


Work by Satoshi

Think

Blog 2018.04.28 Saturday

ファーストタトゥー、一回目です。

最初のオーダーは"大きい十字架"でしたが、何度か肌にラフ画を描きながら打ち合わせをしていき、マリア様に決定しました。


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しっかり打ち合わせしたからこそ彫られる方、彫る方共に納得のいくモノが生まれると考えてます。


最後までお互い頑張りましょう!


こちらは前回仕上がったジーザスの周りにサブモチーフや背景を追加。


サブモチーフや背景を足すことで主題が引き立ち、一変して世界観や雰囲気が増します。



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一段落までもう少しなので楽しみです。

そして数ヵ月ぶりに"前田慶二郎利益"。


長い人生の中で紆余曲折あり、色々な理由で彫りに通えない事もあるとは思いますが、間が空いたとしても連絡をくれて仕上げに来てくれるのは素直に嬉しいものです。


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今後ともよろしくお願いいたします!

work by heiwa

Thunderbird

Blog 2018.04.24 Tuesday

毎年キャンプで会うA君。
何年も前から彫りたいという旨は伺っていたのですが、昨年ようやく着手しまして。
年末には最後のセッションが終わりました。


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このスジだけの状態から二回に分けてボカシをしまして、計三回で仕上がりました。

この方も背中だけの漢らしい彫り方でございます。
日本以外の国でも入ってる部位やデザインによって咎められる職業はありますし、背中はまず見えないので実生活でもかなり問題なく過ごせるかと思います。


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これは落ち着いた写真ではなく最後のセッションの時でフレッシュな部分がありますが、4ヶ月前の写真で、今頃しっかりと落ち着いているかと思います。

少し大きめなファーストタトゥー、お疲れ様でした!

Work by Satoshi

Black and Gray Tattoos

Blog 2018.04.13 Friday

Grayはイギリス英語だとGreyになるとか。

このSacred Heart、何でしょう。このデザインだけで様々な情報が入って来ますね。



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心臓部分の質感気に入ってます。


こちらはフリーハンドで背景追加。ペンや筆で直接描いてそのまま彫るという事です。

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この腕の内側にはケルビムを。

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この付近にはプロビデンスの目も追加して数年前の上腕部と繋げました。
これで一段落。

お疲れ様でした!

Work by Satoshi


ようやく安定して暖かくなって来て、飛び込みのご連絡を頂く機会が多くなってきました。
誠に残念無念ですが、こちらの空きが無くお断りせざるをえない事が多々あります。


可能な限り営業時間後も対応したりはしているのですが、どうしても無理な時は無理ですので、、、
前もってのご予約を非常にお勧めします。


お電話は勿論、メールもレスポンスは良い方だと思いますので、お気軽にお問い合わせください!
当日バタバタするより、当日までに下絵も用意出来たりとメリットしかないと思いますので、突発的なお気持ちも解りますが、どうぞお気軽に前もってのご連絡をお願い致します。


鳳凰

Blog 2018.04.09 Monday


鳳凰の鳳は雄、凰は雌。
このような説もあり、対称的な意味合いがひとつとなり、名をなしている伝記上の動物。

詳しい説明は割愛しますが、そういった対称的な意味合いを持つものを対称的に彫るというのもまた、良いのではと。

鯉や龍での昇り降り、はたまた唐獅子や蛇の阿吽の表現等、日本の刺青では対称的なデザインは美徳があるようにも見えるかと思います。

今回は元々入っていた彫り物に合わせて、対称を取る事になりました。

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こちらは10年程は前にラインはマシン、ボカシは手彫りで彫られたもので、しっかりとしたボカシの重さもあり、色もバッチリはいってましたので、マシンでも負けない雰囲気と、テーマとしては前述した雌のイメージでという事でしたので、華やかさを意識した細かさでスジを取りました。

ようやく先日こちらも仕上がりまして、当日更にリクエストが有り、胸に朏(三日月)を。


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個人的に左右のバランスや、色の違いの中でもなんとか負けてない感じで表現出来たのではないかと思っております。
あとは経年変化による退色や滲み、馴染みの度合いですね。

一先ずはお疲れ様でした!


Work by Satoshi

The process of cover up tattoo

Blog 2018.04.01 Sunday


刺青、タトゥーは一生物。


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誰もがそう理解して関わっているはずなのですが、様々な事由で不要に感じたり、変化を求めたり、なかった事にしたい等、、、そういった場合に彫り手としては可能な限り期待、希望に応えられるよう努めたいと思うものです。
この業界では、真っ新な身体に綺麗に彫るのは当然、いたずら彫りや、肌のトラブル、他所様の続きもの、彫り直し所謂カバーアップですね、こういった事が出来て一人前とは良く言われてきました。


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勿論自分はまだまだですが、カバーアップに当たり出来る事、出来ない事の見極め、これが何より重要と考えています。
完全に見えなくしたい割合、少し透けても良いから左右、もしくはトータルのバランスを重視したい等、都度臨機応変に考えるべきだと思っています。

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その上で最善の策を決め、気合いというかもはやただの意地というプライドを持って消しにかかります。


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カバーアップが失敗に終わった時が一番悲惨です。
それをまたカバーする為にカバーアップのカバーアップという訳の分からない事になってきます。
肌の彫れる回数にも限界があります。


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ホワイト系で既存のタトゥーを薄く見せるのはただ上から彫るだけで簡単そうですが、色、カラーインク等をかなりしっかり彫れるタイプの彫師でないと厳しいと思います。インクの色、濃度、粘度、刺す深さというか入れ込む度合いというか、この判断は経験してきた事からでしかありませんね。


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ようやく黒のボカシが終わった所です。
グレイ系のカラーインクを使うパターンもありますが、今回はあくまで黒を薄めたもので対応しました。
ベースのホワイト系のインクの上に乗る形になるのでどうしてもカラーインク感は出ます。。

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ホワイト系のインクを使って薄くした所も、後々黒が浮いてきたりします。。
肌の治りと色味を見て必要最小限で再度突っ込んだりもします。


ここからお客さんの都合もあり、結構間が空きましてちょうどよく下から浮いてくる度合いも確認できました。
次回こういった仕事の際、それがまた肥やしとなります。


そうして先日最終行程として本来でしたら火炎もカバー力を考えて暗めの色味にするか、黒に近い寒色系が隠すには必要なのですが、反対の腕にある悟空の色味と合わせたくてですね、多少透けて見えてしまっても遠目の色味のバランスを重視して火炎は朱でいきました。


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Before

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After


本来カバーアップなんてしなくて良いように、入念に打ち合わせをする事や、彫師側からの提案や忠告をしっかりと聞いて頂いて話し合っていけば基本的に双方納得した仕上がりになるものです。

こちらとしては技術的に未熟すぎる物のカバーアップはまだ理解出来ます。
一生懸命彫られたクオリティの良いタトゥーのカバーアップをするのは、クライアント側の問題の割合の方が大きいはずです。技術のクオリティが良くてもデザイン性に問題を感じるものもありますが。。
ただ、自身の気持ちが変わってしまった以上、その結果カバーアップを決断したのであれば、そのカバーアップこそ失敗の無いよう任せられる彫師を決め、熟考してモチーフや色味等、時間をかけて相談しながら進めて頂きたいと思っております。

こんな事を言いたくなるくらい、カバーアップしたいと言われてるものが既に一回カバーしてる物や、傷になって凹凸の激しいもの、かなり広範囲に渡ったものなど、こちらとしても本当に名案と呼べる方法がなかなか見いだせず頓挫してる案件も多々ある現状です。


かっこ良さとか雰囲気より今回はリアルが重要かと思い、全ての画像は無加工でただただiphone7で撮ったものを掲載してます。
カバーアップで悩んでる方やその可能性にかけたい方の参考になればと思います。
個人的な見解ですが、今回のカバーアップの具合がカバーしたと言える合格点の割とギリギリの所かと思っています。
とにかくカバーアップこそ慎重になるべきです。肌に入れ込めるインク量には限界がありますから。

All photograph are not photoshopped.
Thank you for looking.

This cover up work by Satoshi

長文疲れた

DEADEE

Blog 2018.03.27 Tuesday

弔いや思いの残し方は十人十色ですが、TATTOOという形を選ぶの有れば大なり小なりデザイン性は重要です。

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work by heiwa


亡くなってしまった猫さんのポートレイトを綺麗な雰囲気で・・・と、前向きな姿勢で打合せさせて頂きました。


痛みがキツイ部位ですが、最後まで我慢して頂けて良かったです。


お疲れ様でした!

2nd Session.

Blog 2018.03.20 Tuesday


最初の打ち合わせは昨年4月。。

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ざっくり描いたものなのでバランスも悪いのですが、依頼自体もそこまで大きすぎないようにという事でしたので、このくらいのサイズ感に納めようと思って描いたものです。

ここからは紙の上でひたすら描き込みまして、こちらの都合もあり先月ようやくひと彫り目になるのですが、それまでの間にも何度か来てもらいサイズ感や細かい位置の調整をしておりました。


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ここまで来てようやく大詰めです。
最終的な調整をしてようやくひと彫り目。

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これが先月でして、今回は二回目のスジ彫り。

前回から繋げなくてはいけないところ等は直接筆で描きます。

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この宝鉤(鉄鉤)の線をどの角度から見た時を優先するかで悩み、かなり時間つかいました。。


そうしてようやく、おおまかな全体のスジが二回目にしてとれました。


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ここからは太彫りといって、この細いスジを部分部分太くしてインパクトを出していきます。
足元に蓮華座も後々追加予定です。


大まかな背中の時の流れは現状このようになります。


後二人程背中待ちの方がおられますので頑張って下絵考えます。。。


Work by Satoshi

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